本革と床革の違いを徹底比較!あなたに合う革は?
更新日: 2024/10/4
本革とは、動物の皮を加工して作られた革全般を指します。牛革、豚革、羊革などの動物から作られるものであればすべて本革と呼ばれます。 また、本革は革の表面にある「銀面」を残した状態の革を指し、自然の風合いや質感が残っているのが特徴です。
一方、床革(読み方:とこがわ)とは、銀面を取り除いた革の内側の部分で、安価で扱いやすい反面、本革に比べて寿命や質感に違いがあります。
皮膚の断面図を見ると、外側に薄い表皮層があり、その下に真皮層(銀面、床革)、さらに皮下組織と続きます。
本革のメリット
高い耐久性
本革は非常に丈夫で、正しい手入れをすれば数十年にわたり使い続けることができます。革製品は適切にケアをすることで、品質を保ちながら長く愛用できるのが特徴です。
独特の香り
本革は鞣しの過程で使用される染料やオイルによって独特な香りがします。この香りは好みが分かれるものの、本革製品の魅力の一部とされています。
経年変化(エイジング)
長期間使用することで独特の風合いや味わいが増し、経年変化(エイジング)を楽しむことができます。使い込むほどに柔らかくなり、個性的な外観に変わるのが魅力です。
本革のデメリット
高価
本革は製造に時間がかかり、素材自体の質も高いため、床革に比べて高価です。特に高品質なフルグレインレザーなどは、その希少性もあり値段が上がります。
水や乾燥に注意
本革は水に弱く、シミやカビの原因となることがあります。また、乾燥しすぎるとひび割れが発生するため、定期的にオイルやクリームを使った手入れが必要です。
色移りや退色の可能性
本革製品は染色方法によって色移りすることがあります。特に染料仕上げの場合、水分や摩擦で色が移る可能性があるため、注意が必要です。
床革(スプリットレザー)のメリット
お手頃価格
手に入れやすい 床革は銀面がないため、本革よりも製造コストが低く、比較的安価に手に入れることができます。使い道として手頃な価格帯の革製品・作品に多く使用されます。
加工による撥水性
床革は表面に樹脂加工が施されていることが多く、撥水性が高まっているものもあります。このため、汚れや湿気に対しても比較的強い特徴があります。
メンテナンスが簡単
樹脂で表面処理された床革は、表面がコーティングされているため、本革に比べてお手入れが簡単です。日常的なメンテナンスの手間が少なく、扱いやすい素材です。
床革(スプリットレザー)のデメリット
耐久性が本革ほど高くない
銀面がないため、本革に比べて耐久性は低くなります。樹脂で補強されているとはいえ、素材自体が本革よりも柔らかく、使用頻度や条件によっては劣化しやすい点があります。しかし、その分軽くて柔らかいという利点もあります。
経年変化が起こらない
床革は表面が加工されているため、本革のように使い込むことで風合いが変化することはありません。エイジングを楽しみたい方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
それぞれに魅力のあるレザー
本革と床革はそれぞれに特性があり、用途や好みに応じて選ぶことが大切です。 本革は長く使える耐久性と独特の経年変化を楽しむことができる一方で、手入れや価格の面で注意が必要です。 一方、床革は安価で扱いやすく、メンテナンスも簡単ですが、本革ほどの耐久性や風合いの変化を期待することはできません。 それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、目的に合った素材を選びましょう。
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