シュリンクレザーの特徴
更新日: 2024/12/12
革製品の中でも、その独特な風合いと高い実用性から多くの人に愛されるシュリンクレザー。 一目見ただけで感じられる柔らかさや、手に取ったときのしなやかな触感は、他の革にはない魅力を持っています。 さらに、見た目の美しさだけでなく、日常使いに適した耐久性や経年変化による味わい深さも兼ね備えています。 そのため、財布やバッグ、小物といったさまざまなアイテムに採用されている人気の素材です。 この記事では、そんなシュリンクレザーの魅力を深掘りし、その特徴やメリット、デメリット、さらにはお手入れ方法まで詳しく解説します。 シュリンクレザーがどんな素材なのかを知りたい方や、選ぶ際のポイントを知りたい方はぜひ参考にしてください。
シュリンクレザーとは
シュリンクレザーとは、鞣しの際に革を特殊な薬品に浸し、革表面を収縮させて自然なシボ模様を出す加工を施した革のことです。この加工により独特の風合いが生まれます。加工方法は、薬品を使って風合いや柔らかさを追求するシュリンク加工と、型を用いて人工的にシボ模様を作り出す型押しシュリンク加工の2種類に大別され、これらの加工によって耐久性と美しさを兼ね備えた革素材が生み出され、長財布、バッグ・リュック、小物に幅広く使用されています。
シュリンクレザーのメリット
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1. 柔らかく上質な風合い
シュリンク加工による自然なシボ模様は、革に立体感を与えるだけでなく、全体的に柔らかい印象を作り出します。この柔らかさは、見た目だけでなく手触りにも影響を与え、しなやかな触感を楽しむことができます。
2. 傷が目立ちにくい
シュリンクレザーの表面には、不規則なシボ模様があり、これが傷を隠す効果を発揮します。たとえ小さな傷がついた場合でも目立ちにくく、日常使いの中での摩擦や衝撃によるダメージを軽減します。
3. 耐久性が高い
シュリンク加工によって革の強度が向上しており、引き裂きや摩擦に対して耐性があります。このため、頻繁に使用するアイテムにも安心して使うことができます。特に耐久性が求められるトートバッグやビジネス用途の小物などには最適です。
4. 軽量で使いやすい
シュリンクレザーはしっかりとした厚みがありながらも、重量が軽めに仕上がる特徴があります。そのため、軽量な製品を好む方や、長時間持ち歩くショルダーバッグの素材として人気です。
シュリンクレザーのデメリット
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1. 水や湿気に弱い
サフィアーノレザーは、他の革製品に比べてエイジング(経年変化)がほとんど起こりません。 通常、革は使用しているうちに独特の風合いが出てきて、柔らかくなったり色合いが変わったりするものですが、サフィアーノレザーはその特性上、使用感が出にくい反面、エイジングを楽しみたい人にとっては物足りないと感じるかもしれません。
2. 汚れが蓄積しやすい
シュリンクレザーは自然なシボ模様が特徴ですが、このシボの凹凸部分に埃や汚れが溜まりやすい傾向があります。特に薄い色のシュリンクレザーでは汚れが目立つことがあり、定期的に清掃を行わないと見た目が損なわれます。
3. 高価格帯であることが多い
シュリンクレザーは特殊な加工が施されているため、一般的な革よりも値段が高くなりがちです。さらに、天然の革を使用している場合、加工の品質や仕上がりにより価格が変動します。
4. 形状の保持が難しい場合がある
シュリンクレザーは柔らかくしなやかである一方、柔軟性が高いため、形状をしっかりと保持する必要があるアイテムには不向きな場合があります。たとえば、荷物の多いバッグやストラクチャー(構造)が必要なデザインの場合、シュリンクレザーでは形が崩れやすいという課題があります。
シュリンクレザーのお手入れ方法
1. 日常的な汚れのケア
シュリンクレザーはシボ模様に汚れが溜まりやすいため、乾いた布や馬毛ブラシを使って優しく汚れを取り除く日常的なケアが重要です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水溶液で拭き取り、その後乾燥させましょう。
2. 革用クリームで保湿と保護
シュリンクレザーは乾燥によるひび割れを防ぐため、定期的に革専用クリームで保湿することが大切です。クリームは少量ずつ薄く均一に塗り、余分を拭き取った後、日陰で自然乾燥させましょう。
3. 防水スプレーで保護する
シュリンクレザーは水や湿気に弱いため、使用前に革専用の防水スプレーで保護することが重要です。特にフッ素系スプレーを選び、20~30cm離してムラなく軽く吹きかけ、乾燥を繰り返して仕上げましょう。
シュリンク型押しイタリアンレザー「Adria(アドリア)」
MURAの財布には高品質なイタリアンシュリンクレザーが使用されております。レディースにおすすめなのが、イタリアの老舗タンナー「マストロット社」が製造するフルグレインのシュリンク型押しレザー「Adria」です。 クロム鞣しによって程よく柔らかく、扱いやすいのが特徴。さらに、シュリンク加工により小傷が目立ちにくく、日常使いの財布や革小物に最適です。 お手入れも簡単で、乾拭きだけで美しい状態を保つことができます。
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