「何の革?」ゴートレザーとは?
更新日: 2025/9/26

山羊革(ゴートレザー)とは大人の山羊から作られる革です。牛革に比べて一頭あたりからとれる革の面積が小さいため、流通量は多くはありません。しかし、この数年でゴートレザーは、ファッションやライフスタイルの変化とともに、新たな価値を持つ素材として注目を集めています。そんなゴートレザーの魅力をご紹介します。

ゴートレザーの特徴
岩場や傾斜のある土地に生きる山羊の生態から、ゴートの皮膚は繊維が引き締まり、緻密で強靭な構造です。この密な繊維構造のおかげで、薄くても高い引張強度や摩擦強度を持っています。摩擦に強い=革が硬いというイメージがありますが、牛革と比べるととても柔らかく、しなやかな質感です。硬い革が苦手な方、初めて革製品を使われる方におすすめです。
ゴートレザーのメリット
Benefits of Goat Leather

高い耐久性
山羊革は、個体の大きさが小さく、繊維密度が高いため、耐摩耗性に強い特徴があります。弾力性・柔軟性・伸縮性に優れています。

柔らかな肌触り
手に持ったときの、柔らかくしなやかな肌触りは、ほかの天然素材ではなかなか味わえない感覚です。豊かな経年変化を楽しめます。

美しい天然のシボ
ゴートレザーは加工をすることなく、美しい天然の「シボ(シワ)」があります。自然なシボを味わえるのは、山羊革ならではの特徴です。

薄くて軽い
山羊革は繊維が非常に細かく密度も高いため、革素材のなかでも軽量で薄く、持ち運びに適した「軽やかな革」です。
ゴートレザーは過小評価されがち?
Is goat leather underrated?
ゴートレザーは多くのメリットがあるにもかかわらず、牛革ほどの人気がないのは革製品に対するイメージ、認知度、見た目が影響していると考えられます。

「革=牛革」というイメージ
牛革は厚みがあり、「丈夫・高級感」というイメージが定着しています。ゴートレザーは、牛革に比べて薄く、その見た目から、耐久性などの誤解を受けやすいようです。

流通量と知名度の差
山羊の飼育は牛ほど大規模ではなく、一頭から取れる革の面積も限られています。牛革に比べて流通量が圧倒的に少ないため、必然的に知名度が低くなっています。

表面の風合い
ゴートレザーは、表面に独特の細かい天然のシボがあります。これはゴートレザーの個性であり、傷が目立ちにくいというメリットもありますが、人によっては好みに合わない場合も。
ゴートレザーが注目されている?
Is goat leather gaining attention?
牛革を主に使用してきた高級ブランドが、ゴートレザーを取り入れるようになっているなど、ゴートレザーの人気が高まっています。その背景には、現代の価値観とトレンドの変化が大きく関係しているようです。

サステナビリティへの関心の高まり
革は食肉産業の副産物を活用する、非常にサステナブルな素材ですが、山羊は牛に比べて飼育に必要な資源が少ないため、より環境負荷が低いと評価されることがあります。

軽量化とミニマリズム
スマホやキャッシュレス決済が普及し、持ち物はどんどんミニマルになっています。ゴートレザーの「薄くても丈夫」という特性は、機能性を求める現代のライフスタイルにぴったりの素材です。
現代のライフスタイルは、よりシンプルで機能的なものを求める傾向にあります。身軽に、快適に過ごしたいというニーズが高まる中で、ゴートレザーの軽さと薄さは、これまでになかった「高級」の価値を生み出しています。
次に革製品を探す機会があれば、ぜひゴートレザーの魅力にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
ゴートレザーアイテム

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