「イタリアンレザー」とは?
更新日: 2023/10/20
イギリスの「ブライドルレザー」、アメリカの「コードバン」、そしてイタリアの「イタリアンレザー」。世界3大レザーと呼ばれる1つで、イタリア国内で生産された革の総称です。
イタリアの革産業は古くからなめし技術が発達しており「ベジタブルタンニン鞣し」と呼ばれる世界最高峰の製法が受け継がれています。
イタリアンレザーは、オイルを染み込ませたオイルレザーの1つで、フィレンツェが有名なトスカーナ地方を中心に生産されています。生産量のほとんどが牛革だと言われています。
イタリアンレザーが愛される理由
イタリアには伝統のあるたくさんのタンナーがありますが、歴史あるタンナー達が得意とするのが「ベジタブルタンニン鞣し」と呼ばれる製法を使って鞣された革です。
ベジタブルタンニン鞣しとは、植物性のタンニン(シブミ)や天然オイルで時間と手間をかけてゆっくりとなめしていく、昔ながらの伝統的な製法です。
長くて複雑な手順をかけて、しっかり革に浸透させ、柔らかく絶妙な艶感。滑らかさを引き出します。
この製法により、耐久性に優れ、経年変化が美しい世界が称するイタリアンレザーが生み出されます。
イタリアンレザーの特徴
明るく光沢感のある色味と、滑らかな手触りが特徴です。
イタリアンレザーの楽しみのひとつに使い込むほど風合いや革の柔らかさなどの変化が味わえるエイジング効果があります。通常の革は使い始めが最高の状態の物が多いですが、イタリアンレザーは使い込むほど光沢感が増し、美しく変化します。「革が育つ」と表現される程、徐々に変化していく味わい深さは格別です。
光沢感
永く使えば使うほどレザーに浸透したオイルが溶け出し、徐々にツヤが増します。
滑らか
時間と手間をかけた鞣し製法により、手に吸いつくような滑らかさを引き出します。
エイジング
時間をかけ、唯一無二のものへと変化。美しい経年変化がイタリアンレザーの魅力です。
牛革
美食大国イタリアでは、牛肉を好んで食べるため、牛革の供給も安定しています。
環境にも優しく高品質なレザー
イタリアンレザーは、初めての人でも使いやすい革です。
色合いも美しく、経年変化も楽しむことができるので、愛着がわきます。
そもそも革製品は、人間の食用となった動物の皮を丁寧になめして、生まれ変わらせ加工したもの。それ自体がサスティナブルと言えます。さらに皮をなめす過程においても、環境に配慮したベジタブルタンニン鞣しの製品を選ぶことは、歴史あるタンナーを守ることにも繋がります。
使い込むにつれて劣化し、定期的に買い替える。というのも1つの方法ではありますが、使い込むにつれて味わいが増し、さらに好きになっていく、そんな愉しみ方もいいのではないでしょうか。
MURAのイタリアンレザー商品