ゼロからの商品開発プロセス!その2
更新日: 2023/9/29
前回の「ゼロからの商品開発プロセス!その1」で弊社の商品開発についてご紹介いたしましたが、基本的に「サンプル段階→生産開始→生産完了→検品→国内に輸入」という流れで進みます。
前回にサンプル段階までのご紹介をいたしましたので、今回は「生産開始→生産完了」までを紹介させていただきたいと思います。
製造状況の把握
サンプルの段階で特に大きな問題が無ければ本生産に入ります。この時に問題があるかないかで今後のスケジュールが極端に変わります。
普段から利用している工場であれば問題は起きにくいですが、やむを得ずトラブルがある場合は早急に対応する必要があります。
トラブルの例として元々本生産に入る前に金具をAタイプに指定していましたが、急に金具の仕入れ先からAタイプの生産終了の連絡が入りました。
元々Aタイプで可愛い商品になる予定だったものが、他の金具Bタイプ、Cタイプでは全然可愛い商品にならなかったりします。またAタイプの代替品がある場合もありますが、値段が一気に上がったりすることが多いです。
こちらは弊社の実例ですが、財布に使用しているイタリアンレザーをイタリアからバングラデシュ工場に輸入する際に、
何トンもあるイタリアンレザーがイタリアの税関でマジックのように全部消えたことがあります。
こちらは今でも原因不明となっており、過去最大のトラブルとなりました。
納期把握
本生産に入るときちんと納期を把握しなければなりません。納期は各工場の生産都合によりそれぞれ違います。
弊社の場合はあくまで目安ですが「中国…生産2ヵ月+発送1ヵ月」、「バングラデシュ…生産3ヵ月+発送0.5ヵ月」、「インド…生産3ヵ月+発送0.5ヵ月」となっています。
この際に円滑に進めるために納期の把握のみではなく同時に他部署にも共有し、倉庫側にも共有しなければなりません。情報の共有がされていないと大量の荷物が届くのに倉庫側にはスペースがなく非常に困ってしましまいます。
もし仮にスペースがあったとしても一気に大量の荷物が入ってくると受け入れの準備が出来ていない場合もあるので大変です。
そのため確実に納期を把握し、状況に応じて微調整をしたりして物流への支障が無いようにするのも商品開発の一環です。
発送交渉
商品がもうすぐ完成する際に工場と発送の交渉も行います。
写真の通り「現地工場→商品運送→現地港(空港)に荷積み→船便(エアー便)の運送→現地港(空港)に荷積み→商品運送→MURA倉庫」の流れとなります。
基本的には日本国内の送料についてMURAで負担しますが、「現地工場→商品運送→現地港(空港)に荷積み」の料金は交渉により工場が負担してくれる場合もあります。
海外での送料を工場側に負担してもらうことで、例えば荷物が300個のバッグだったとしても数十万円の差が出ます。もし仮にこれが3000個だった場合もっと膨大な料金になります。
そのため工場との取引期間や商品の品質などにより交渉を行います。ここでコストを低くすることができればお客様にもより質の良い「お求めやすい」商品をご提供することができます。
ここまでで遂に生産完了になりました。
環境の変化が激しい現代、素早く柔軟に対応し、変化し続けなければ生き残れません。
MURAは部署間や上下間に縛られない柔軟性と、迅速で自主的な意思決定が可能なフラット型組織です。
顧客のニーズや時代に合わせ、次々と新たな変化を続けているからこそ、魅力的な商品を生み出せるのかもしれません。