たった2000円!本革二つ折り財布が低価格な理由
この記事を書いた人:貿易担当 鄭(テイ)
MURAをご愛用の皆様こんにちは。MURA株式会社で海外貿易の担当をしているテイと申します。
本日は弊社で販売中の二つ折り財布 2000円 (型番wallet-09)が低価格な秘密を徹底的に公開させていただきたいと思います。
1回の大量発注で仕入れ原価を抑える
貿易用語には「ロット」(lot)という単語があります。「ロット」とは「最低発注数」という意味です。製造工場によってロット数が違いますが、通常では財布のロット数は「1カラー/200個」が目安です。
このロット数を決めるのは工場側で「自分の工場がこの値段、数量で利益が出る」と判断し決めた数字です。そのためロット数以上を発注すると利益が出るため発注方(MURA)に少しの割引がされたりします。
もっと簡単に考えれば、スーパーで白菜1個は198円、しかし一気に1000個を買ったら1個単価150円になりますね。
また先ほど財布のロット数「1カラー/200個」目安と紹介しましたが、MURAのwallet-09は一回発注は25000個前後(2021/04月基準)です。
そのため仕入れの値段を圧倒的に抑えることができます。
なぜ仕入れ原価を抑えるのか
先ほどの大量発注で工場側から割引をしてもらうことについてさらに話を深く進めていこうと思います。
工場側はMURAから発注が多ければ多いほど嬉しいですが、決してたくさん発注してくれたから割引をしてあげようという簡単なことではありません。
①色を絞っている
MURAのwallet-09は「ブラック」と「ブラウン」の2色しかありませんが、なぜこの2色のみなのでしょうか。
その理由は工場が革を仕入れした際に革が加工されていない状態となっており、この仕入した革に色をつけなければいけません。また色付けは非常に時間と手間がかかる作業ですが、ブラックとブラウンの2色のみを注文すると時間の短縮および作業時間が抑えられ、工場側の人件費も抑えることができます。
②牛頭の革を使用
牛頭の革は繊維方向の複雑さと面積の小ささから、市場ではあまり人気がない革となっています。
そのため大量発注につき革の単価は非常に安くなります。
③革を全部使っている
MURAのwallet-09はもう1つ特徴は革を全部使っていることです。
革は全部使用するわけではなく、財布を作る際には革の縁側は必ず少し余ります。通常であればその余った所を捨て、また新しい一枚革から切って使いますが、MURAのwallet-09はその余った革も無駄にせず代わりに小銭入れの裏面やお札入れの裏面など目立たない部分に使用しております。少しずつでも節約すると25000個になりますとその節約した分も多いですね。
大量発注をして仕入れ原価を抑えて、その中で更に多くの工夫をすることによってより安くお客様にご提供できるようにしています。
ネット販売が中心
アパレル系は多くは「卸し業者経由」のビジネスモデルです。
これを簡単にまとめると「製造工場→国内卸し業者①(→卸し業者②)→販売者→消費者」という流れになります。
しかしMURAは卸し業者を経由せず「製造工場→販売者(MURA)→消費者」となりますので、そのため仕入れ原価も抑えることできます。
例えば製造工場の商品が100円だとして、
国内の卸し業者①は仕入れた後に利益を出さなければいけないので、卸し業者②に100*120%(20%利益率で計算)120円で商品を提供します。
卸し業者②の120円から販売者も利益を出さなければならないので144*120%=172円(切り捨て)で販売者に商品を提供します。
最後に販売者から消費者に商品を販売する際には172.8*120%=207(切り捨て)円となります。
このように卸し業者経由では100円の商品が消費者に届くまでに価格が約2倍まで上がっています。
しかし「製造工場→販売者(MURA)→消費者」のビジネスモデルであれば100円*120%=120円で消費者に商品をご提供することができます。
以上の数字はあくまで例ですが、現在MURAのビジネスモデルでお客様にお安く買い求めいただくことができています。
インドから仕入れている
海外製造工場から日本に財布を仕入れる際には必ず「関税」が発生します。
関税の計算については非常に複雑で、例えば中国から仕入れをした場合だと「商品代金*10%」が目安となっており、1万円の商品を仕入れた際には1万円*10%で約1000円の関税が発生します。
中国から商品を仕入れると関税が発生しコストが増えるので、MURAのwallet-09はインドから仕入れています。
なぜインドから仕入れをしているのかというとインドの関税は中国より安く、「商品代金*2%」が目安となっており、1万円の商品の場合だと1万円*2%で約200円の関税が発生します。
メール便を使う
弊社では配送方法でメール便も利用しておりますので、通常の配送料の約1/3に送料を抑えることができています。
もっとお客様に知ってほしい
MURAは「もっとお客様にMURAというブランドを知ってもらいたい」という思いから、販売価格も低く設定しています。
環境への配慮
現在海外ではただ商品を売るだけではなく+αの要素で「環境への配慮」をすることが当たり前になってきています。
MURAのwallet-09は革全部を使っていることで無駄な生産を抑え、原料に関しても革を揉む際に使う化学原料を少なくして、代わりに植物成分や自然に分解できるものを使用しております。
これからは商品の値段のことだけではなく、自分たちが住んでいる地球を守ることも心掛けていかなければいけません。